ファイナンシャルプランナー(FP)横山光昭は家計再生の専門家です。貯金できない、借金返済で毎月赤字、それは節約やローン・借金、お金の使い方や家計のやりくりが間違ってます。家計再生で貯金力Up!

住宅ローン対策
■ 借金を始めた原因は 「住宅ローン」 !?
借金相談を受けておりますと、「住宅ローンから派生する借金が多い」 ことを痛感します。住宅ローン返済が重い負担になってしまい、借金をする 「原因」 になっているのです。

マイホームは心のよりどころですから、死守したい気持ちはよくわかります。しかし、軽い気持ちで 返済に充てるために借金をしてしまったこと が、その後の痛い代償になる場合も多いのです 。ですから、住宅ローンを払うためにお金を借りるということを少し考えてみてください。

住宅ローンは、1ヶ月位返済が遅くなっても、基本的にはたいしたことはありません。考えるくらいの時間はまだあります(注意:あまり滞納が長くなると個人再生手続きに影響がでる場合がありますので気をつけてください)。 やってはいけないのは、連絡が来てもそのまま放置したり、金融機関(銀行や公庫など)に相談にも行かない、などという態度をとることです。

住宅ローン返済に困ったときはどうすればいいのか? どう向き合えばいいのか?を考えたいと思います。あくまでご自分で家計を見て、自己責任のもと判断の参考にされてください。

まず、あなたの現在の家計状況 (収入・支出のバランスなど)を把握してください。そして今後どうなりそうなのかも、できる範囲でちょっと先見されてみてください。教育費がこれからもっと掛かりそう、夫の給料が上がりそうなど。

※ 家計を把握 ・・・ 面倒、苦手、、そういっていては始まりません。重たく考えず、毎月これくらい入り(収入)、もろもろでこれくらい出ていく(支出)を、ざっくりでも構わないのでつかんでみましょう。

以上で準備はOKです。では考えて見ましょう!

Q.今回、困ったのは「一時的なもの」それとも「慢性的なもの」ですか?
「一時的なもの」   ⇒  肝に銘じ、一時的に借りる

軽度のケースならば、借りることもひとつの策だと思います。ただし、言うまでもありませんが借りていることを忘れず、早く返す気持ちを持たれていてください。
金利はなるべく低いところ。必要以上に借りない、借りる便利さに慣れてもいけません。 

「慢性的なもの」  ⇒  家計をもっと見直し、借りないで処できる方法を考える

当たり前の回答になってしまいますが、安易に借りることはお勧めできません。
金融機関に リスケジュールの相談に行く、専門家に相談してみる など。

   ※ リスケジュール(条件変更・略して「リスケ」ともいう)とは、金融機関に
     一時的に返済額を減らしてもらうとか、返済期間の延長をお願いする
     ことです。しかし、一時的な対処方法であり、抜本的解決ではありません。
また、元本が減るわけではありません。

そのどちらかだけで判断するのではなく、 「今後の(家計の)見通し」も配慮 し考えてみてください。
いくら一時的なものだとしても、それは慢性的なものへの始まりなのかもしれません。
また、大きく変わる見込みはない、今後もこんな感じだろう、と軽く捉えていても実際はそうも簡単にいかなくなることも多いものです。

今後の見通しも良くない!今から対処すべきことはないのか?と、思われた方は、下記から順に、ご自分の状況に当てはめてみてください。

■ 現在の家計を徹底的に見直す。
比較的削りやすいのが「生命保険料」。住宅ローンを組むときに、団体信用生命保険(通称、だんしん)に入っていることが多く、万が一のことがあっても住宅ローンの残債がなくなります。
生命保険の死亡保障はそれほど多額である必要はなく、保険料の安い保険に乗り換えるのも効果的です。
ご自分で保険の見直すのは難しいと思うので、保険業務に詳しいファイナンシャル・プランナーなどに相談に乗ってもらうのも良いでしょう。
■ 住宅ローンの「借り換え」
借り換えとは、現在返済中のローンを一括返済するために、新たに別のローンを組み、”ローンの乗り換え"をすることです。
金利の高いローンから低いローンに乗り換えれば、金額が大きいだけに利息の軽減効果は大きく、総返済額て3〜400万円、月に1万円近く差が出ることもあります。
そして今も金利が4%を越えている人は、複数の金融機関に相談に行くとより好条件のものが見つかるかもしれません。

•借り換えの検討目安
    ・「金利差が0.5〜1%以上」
    ・「残りの返済期間が10年以上」
    ・「ローンの残債が500万円以上」        などです。

借り換えには諸費用(登記費用や印紙税、ローンの保証料、事務手数料など)が
数十万円程度かかるのでそれを上回る効果を得るために、参考にしてください。

•利用できる条件 (銀行により多少異なる)
    ・「前年度の年収が300万円以上で、今後も安定した収入がある」
    ・「返済が終るまでに75歳以下である」
    ・「住宅ローンを4年以上返済していて、ここ1年で延滞がない」      
  などです。

公庫などの公的ローンへの借り換えはできません。
あくまで民間ローンにのみ借り換えが可能です。最近は民間のローンも独自の新しい商品やサービスを用意しているようなので、ぜひいろいろと比較してみてください。

■ 住宅ローンのリスケジュール(条件変更)
リスケジュール (以下リスケ)とは、借りている金融機関に支払方法などの変更をしてもらうことです。家計の見直しやローンの借り換えでも解決できない場合、検討してみてください。
返済に困る状況になっても毎月支払わなければならない返済額は変えられないと考えている方が多いのですが、そんなことはありません。
最近では、公庫がよく「住宅ローンにお困りの方へ重要なお知らせです」「返済が難しくなったら相談してください」など、広告を出したりホームページに載せたりしています。 つまり、それほど住宅ローンで苦しんでいる人が多いという状況で、貸し手はできることなら不良債権化を防ぎたいとも考えているのです。

リスケを利用して毎月の支払いを軽くするということは、返済期間を延ばして対処しますが、当然この延びた期間についても保証料もかかってくるので、総返済額は増えます。
つまり、多少のリスクを背負い "返済の先送り" をするのです。 あくまで"今を乗り切るために"という気持ちで利用するものであって、 残債を一部カットしてもらえるものではありません。

しかし、他の借金を増やし首が回らなくなるよりずっといいと思います。 まずは、あまり悩まずに相談に行くことが大切です。

公庫の場合

公庫の新特例(住宅ローンの返済が困難となった方に対する特例)というものがあります。
これは、倒産など勤務先等の事情により、公庫の住宅ローンの返済が難しくなったら支払方法の相談に乗ってくれる。

•返済期間の延長  (最長15年間  従前は10年間)

•最長で3年間の元金据え置き期間が設定できる
  (対象者は失業された方、年収が20%以上減った方 従前は30%以上)

•据え置き期間中は金利の引き下げができる場合がある

という効果が期待できます。 気軽に相談できるので利用を検討するだけの価値は十分にあると思います。


民間の場合

金融機関により対応は違いますが、粘り強い交渉で、よりあなたにあった返済方法の見直しに応じてくれるかもしれません。

基本的には公庫と同じで、こちらの事情を話し、今後の返済方法について相談に乗ってもらうのがいいと思います。 民間の金融機関の場合、公庫と違いその機関独自の判断ができるので、交渉はしにくくても、効果はとても大きいことがあります。
月々12万円の支払いを暫定的に1年間だけ月3万円にしてくれた例もあり、元金据え置きどころではない対応をしてもらえることもあるようです。

公庫にしても、民間にしても、返せなくなる前に正直に話しに行くことです。
一番よくないのは、住宅ローン返済のために借金を重ねることです。 特に民間の金融機関は、個人信用情報機関からあなたの情報をみるので、他に借り入れが多いと、信用不安を感じガードが固くなります。

■ 自宅を守る 「個人再生」
リスケでも解決できない場合、 最後の秘策ともいえる この制度を考えてください。
この制度は、住宅ローンの返済計画の変更、住宅ローン以外の借金の大幅カットをすることで、マイホームを手放さずに債務整理していくものです。
つまり、住宅ローンを抱えているが、マイホームを手放したくない!と思われている人には、検討する価値が非常に高いといえます。

「住宅ローン」はとにかく返済期間が長いので、返済が大変になった時、なんとかしたいと借金をしそれが膨れ上がり多重債務なってしまうケースが結構あります。 今はそうしなくても、ある程度収入があるなら対処法や策はあります。そしてそれは政府が示したガイドラインが基礎になってもいます。堂々と考慮していいものなのです。
他から借りる前に行動してみましょう。